アンパンマンミュージカルに行ったような行ってないような話
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2005-12-9 1歳7か月
はるひこさんと私とお義母さまと3人で。
はるひこさんは会場についた瞬間からテンションあがりまくりで大変でした。
開演前に奥様達のグループが円になってお弁当を広げていらっしゃったのですが
はるひこさん。その中にズカズカと入り込んでいって中心に立ち一言。
「ひろくんっ!!」
円の中にひろくんはいませんでした。
はるひこさんには、何が見えたというのでしょう。
ひろくんいないんだから。
てか、ほんとに誰よ。ひろくんて。知り合いにもいないわよ。
発熱とかで来たくてこれなかったひろくんの生霊とかだったら怖すぎるわ。
それを追いかける私。
開演前にしてすでに汗だく。
大きなきらきらした照明が幾つもあったんですが、それをみて
「こーんにーちわーーーー!!」
何?うるさすぎて変な汁出た???
耳栓!
娘。3人がうるさいことを分かっていたのですね・・・。
なのに私ったらダメな嫁です。
耳栓の一つも持たないなんて。嫁入り道具に入れておくべきだった。
そうそう!この顔が見たくて来たのよ!!
うれしいねぇ~!!
「ねぇはるひこさん。アンパンマンいるねー!よかったねぇー!」
天井の照明見てました。
大好きじゃないですか。アンパンマン。
今はアンパンマンだけを見てくださいよ。
あんただけよ。この会場で天井みて興奮してるやつ。
そんな母の願い虚しく天井に向かってアホ面で口をあけているはるひこさん。
平謝りの私。
平謝りの私。
なにしに来たか感が半端ない。
一部と二部の間の休憩中、ひたすら天井の照明鑑賞。
やがて第二部がはじまりました。
バイキンマンがいつものように悪い事を企んでいるようです。
はるひこさんは、アンパンよりばい菌が好きです。
少しは食いついてくれるかな・・・
おい。また天井見てるよ。
第二部開始後15分経過。
もうはるひこさんにとってはアンパンマンもバイキンマンもどうでもいい様子。
照明も飽きました。
次第に奇声を発するようになりました。
いくらあやしてもダメ。
こりゃ出るしかないか・・・。
「お義母さん、もう帰りましょう・・・。」
「そうね・・・。」
アンパンマンが勝つと分かっていても名残惜しい。
さようなら、アンパンマン。
勝つのは知ってるけど、頑張ってね。
会場をでてロビーのソファで休憩。
お菓子でも与えて少しこのうるさい小動物を黙らせようと思ったら逃亡しました。
会場の三階席まで続く階段を昇ろうとしています。
危ないのでついていきます。
「ママ いや。」
危ないので後ろから体を支えます。
「ママ いや。」
手を払いのけられました。
休むことなく三階まで登りつめ、登山家のような表情で下を見下ろし次は階段を下りようとします。
これはさすがに危険なので私が抱きかかえます。
「ママ いやあああ。」
号泣する息子を抱え階段を降りる私。
この世の終わりかのように泣き叫ぶ息子。
溜息をつくお義母様。
はるひこさんには、演劇鑑賞は10年早いなと思いました。
おしまい。