膀胱の限界
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2006-09-24
千代の富士は「体力の限界」といい引退しましたが
私は先日 「膀胱の限界」 を体験しました。
先日、私は高速バスでお隣の県まで仕事で出かけました。
出発まで少し時間があったのでマクドナルドでコーヒーを飲みました。
そしてそのままバスに乗りました。
私はトイレの回数が少ない方なので、その時もトイレに行っておこうなどとは思いませんでした。
そしてはバスは私と数人の乗客を乗せて走ります。
一時間程たったころでしょうか。
あと30分くらいで到着するかなぁと思った頃、突然クーラーの風が強くなりました。
寒いなぁと思いながら念のためにと持参していた上着を羽織りました。
そのクーラーが思わぬ事態を引き起こします。
尿意です。
寒さが引き起こす強烈な尿意。
どんどん押し寄せてくる黄色い大洪水の恐怖に震えていました。
冷えが尿意を誘います。
タカシが私を誘ったように。
そしてまもなくそれはピークを迎えます。
到着までまだ30分もあります。
とても我慢できる状態ではありません。膀胱にメモリがついているとしたらもうMAXで表面張力でどうにかもっているレベルした。
長距離バスならトイレがついているらしいのですが、それは当然ありません。
したい。
私の望みはそれだけでした。
意識はもうろうとしてきて、外の景色が全て黄色に見えます。
膀胱の中で尿たちが暴れているのがわかります。
尿太郎 「おい!!早くここから出せよー!!」
尿二郎 「なんだよ。こいつ。いつまでこんな所にっ!!」
尿子 「いや、きっと何か事情があるのよ。もう少し待ちましょう!」
尿哉 「待てねぇよ!こいついっつも貯めるだけ貯めやがって!」
尿・マッケンロー 「パーティ マニアワナイヨー!!」
あぁ尿5人衆よ・・・申し訳ない。
私が一番どうしていいか分からないのよ・・・。
ヤバイです。
本当にヤバイです。
もう
出ます。
人間は 「もう、出ます」という精神状態に陥ったときこのような事を考えます。
①エチケット袋に上手い事入らないだろうか。
②何かに吸わせることはできないだろうか。
③運転手にコンビニで停めてくださいと言おうか。
④窓からやっちまおうか。
しかし、どれも実現不可能なものばかり。
④なんてやってしまった日には人生が終わります。
ピンチではあるけれど、そこで冷静さを失わないところが私の凄いところ。
こうなったら・・・・。
やるしかない。
私はコートを腹部から膝にかけます。
そして通路を挟んで反対側に座る乗客に見られないようにコートの中に手を入れます。
手で栓をします。
先人の知恵です。(ちなみにここでいう先人とは幼き頃の私です。)
ところが!
出産を経験した29歳の私の下半身の緩さは、そんなもんじゃなかったのです・・・。
それどころか逆に尿意は勢いを増すばかり・・・。
でも押さえとかないと出そう・・・。
どうしよ~~~!!
トイレいきたいー!!
そんな私の苦しみを知る由もなくバスは平気でカーブしたり、舗装の悪い道を平気で走ります。
運転手に罪はないけど、「嫌い」と思ってしまいました。
限界の限界のそのまた限界を超え、もう仙人の域まで達したろかいなと思っていたところでやっとバスが目的地に到着しました。
すぐさま近くの店に入り、トイレを借りました。
ちなみにダッシュはできません。走ると出ます。
バスを降りてすぐトイレがあった事に感謝しつつ、ちょいと拝借します。
「ふぅ」
あぁ~なんて幸せなんだろう~~!!
ここ2,3週間で一番幸せかもー。
しかしその幸せも2、3秒で消え去ります。
幸せなんてそんなものです。
緊急事態発生です。
今度は放出が止まりません。
和式だったので、足が痛い。
でもまだ出てる。
体じゅうの液体という液体が出て行ってしまうのではないかと思うほど長い時間
私はトイレにまたがっておりました。
したくてもできないつらさ
したらしたで終わらないつらさ。
一日でこんなに苦しむ事あるかねと思いました。
いつまでも
あると思うな
トイレと親
こんなものが辞世の句にならずに済んで本当によかったです。